問17 技術開発戦略において作成されるロードマップを説明しているものはどれか。

技術開発戦略において作成される「ロードマップ」とは、時間軸に沿って市場、製品、技術などの要素を配置し、これらの関係性や発展の方向性を示す図表のことです。ロードマップは、将来の技術開発や商品化の計画を視覚的に表現し、戦略立案や意思決定を支援します。

各選択肢を検討します。

• ア: 技術の競争力レベルと技術のライフサイクルを2軸としたマトリックス上に、自社の技術や新しい技術をプロットする。
  → これは技術ポートフォリオ分析に近い手法であり、技術の評価や位置づけを行うためのものです。時間軸に沿った計画を示すロードマップの説明ではありません。
• イ: 研究開発への投資とその成果を2軸とした座標上に、技術の成長過程をグラフ化し、旧技術から新技術への転換状況を表す。
  → これはSカーブ分析などの技術の成熟度や成長を分析する手法です。ロードマップの説明とは異なります。
• ウ: 市場面からの有望度と技術面からの有望度を2軸としたマトリックス上に、技術開発プロジェクトをプロットする。
  → これは技術評価マトリックスで、プロジェクトの優先順位を決定するためのものです。ロードマップの説明ではありません。
• エ: 横軸に時間、縦軸に市場、商品、技術などを示し、研究開発成果の商品化、事業化の方向性をそれらの要素間の関係で表す。
  → これはまさにロードマップの説明です。時間軸に沿って市場や技術の動向、製品開発の計画を示し、戦略的な方向性を明確にします。

結論:

以上より、最も適切な選択肢はエです。