ITパスポート試験 令和6年度分 解説
問3 未来のある時点に目標を設定し, そこを起点に現在を振り返り、目標実現のために現在すべきことを考える方法を表す用語として, 最も適切なものはどれか。
ア PoC (Proof of Concept)
イ PoV (Proof of Value)
ウ バックキャスティング
ェ フォアキャスティング
解説
この問題は、目標設定と計画立案の手法に関する用語を問うものです。
各選択肢の説明:
- ア: PoC (Proof of Concept)
概要: 新しいアイデアや技術の実現可能性を検証するためのプロセスです。小規模な試作やテストを行い、理論上のコンセプトが実際に機能するかを確認します。 例: 新しいソフトウェア機能を開発する前に、その一部を試作して動作を確認する。 -
イ: PoV (Proof of Value)
概要: 提案されたソリューションやサービスが、実際に価値を生み出すかどうかを検証するプロセスです。主にビジネス面での有効性を評価します。 例: 新しいマーケティング戦略が売上増加に寄与するかをテストする。 -
ウ: バックキャスティング
概要: 未来の目標状態をまず明確に設定し、その理想的な状態から現在に向けて逆算し、必要なステップや対策を考える手法です。長期的なビジョン実現のための計画策定に有効です。 例: 10年後にカーボンニュートラルを達成するために、今から何をすべきかを考える。 -
エ: フォアキャスティング
概要: 現在の状況や過去のデータから未来を予測する手法です。トレンド分析や需要予測などで使われます。 例: 過去の売上データから来年度の売上を予測する。
問題のポイント
未来の目標を設定し、その目標から逆算して現在の行動を決める手法を尋ねています。
この手法は、理想的な未来像を起点として計画を立てることが特徴です。
結論
最も適切な選択肢は ウ の バックキャスティング です。