ITパスポート試験 令和6年度分 解説
問26 データサイエンティストの役割に関する記述として, 最も適切なものはどれか。
ア 機械学習や統計などの手法を用いてビッグデータを解析することによって, ビジネスに活用するための新たな知見を獲得する。
イ 企業が保有する膨大なデータを高速に検索できるように, パフォーマンスの高いデータベースを運用するためのシステム基盤を構築する。
ウ 企業における情報システムに関するリスクを評価するために, 現場でのデータの取扱いや管理についての実態を調査する。
エ 企業や組織における安全な情報システムの企画、設計、開発、運用を, サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を活用して支援する。
解説
データサイエンティストは、ビッグデータを活用してビジネス上の課題を解決する専門家です。具体的には、機械学習や統計学などの手法を用いてデータを分析し、そこから有用なインサイトやパターンを見出します。これにより、企業の意思決定や戦略立案をサポートします。
各選択肢を検討します。
- ア:機械学習や統計などの手法を用いてビッグデータを解析することによって、ビジネスに活用するための新たな知見を獲得する。
→ データサイエンティストの役割を的確に表しています。 - イ:企業が保有する膨大なデータを高速に検索できるように、パフォーマンスの高いデータベースを運用するためのシステム基盤を構築する。
→ これはデータエンジニアやシステムエンジニアの役割に近く、データサイエンティストの主な役割ではありません。 - ウ:企業における情報システムに関するリスクを評価するために、現場でのデータの取扱いや管理についての実態を調査する。
→ これは情報セキュリティ監査人やリスクマネージャーの役割であり、データサイエンティストの役割ではありません。 - エ:企業や組織における安全な情報システムの企画、設計、開発、運用を、サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を活用して支援する。
→ これはサイバーセキュリティ専門家やシステムセキュリティエンジニアの役割であり、データサイエンティストの役割ではありません。
結論:
以上より、データサイエンティストの役割に関する記述として最も適切なのはアです。