問64 情報セキュリティのリスクマネジメントにおけるリスクへの対応を, リスク共有, リスク回避, リスク保有及びリスク低減の四つに分類するとき,リスク共有の例として, 適切なものはどれか。

情報セキュリティのリスクマネジメントにおいて、リスク共有とはリスクを第三者と共有または移転することを指します。具体的には、保険に加入してリスクの経済的影響を保険会社に転嫁することが代表的な例です。
選択肢イの「情報漏えいによって発生する損害賠償や事故処理の損失補填のために、サイバー保険に加入する」は、まさにリスク共有の例に該当します。

他の選択肢については以下のとおりです：

ア：遠隔地にバックアップセンターを設置するのは、システム停止の影響を低減するためのリスク低減策です。
ウ：上司の許可を必要とする仕組みにするのは、情報漏えいの可能性を減らすリスク低減策です。
エ：HDDを暗号化するのも、情報漏えいの影響を減らすリスク低減策です。
したがって、リスク共有の例として適切なのはイです。